アーセナルのデクラン・ライスが今シーズンの活躍で大きな称賛を集めており、リバプール戦では試合の最優秀選手に選ばれた。リーグ戦では5アシストでリーグ最多を記録している。
ジャミー・キャラガーは「アーセナルがこれまで抱えてきた中で最高の中盤の選手の一人だ」と語った。キャラガーはさらに「プレミアリーグで群を抜いて最高の中盤の選手だ。議論の余地すらない」と評価している。
27歳のライスは、アーセナルが プレミアリーグの首位に立つ快進撃の中で、チームを代表する存在になっている。今季はミケル・アルテタ監督の下で役割が変わり、リーグ戦の5アシストはすべて流れの中からの崩しで生まれたものだ。
ライスは2023年にアーセナルに加入して以来、通算55ゴール(得点とアシストの合計)を記録している。そのエネルギーが主な強みとして語られることが多いが、この数字は過小評価されているとの見方もある。
アルテタ監督との対話
アルテタ監督は今季の開幕時にライスと話し合い、もはやアーセナルの「灯台(lighthouse)」ではないと伝えた。監督はこの呼び名を以前ライスに与えていたが、今季はさらに多くを期待していると告げた。監督は新しいニックネームをシーズン終了時に明かすとしている。
その会話はライスの心に強く残ったようで、リバプール戦の後にもこの話に触れた。ライスは番組のインタビューで次のように語っている。
「今シーズンの始まり方は、自分に一番合ったポジションだと思う。8番もやったし、6番もやったし、中盤のあらゆるポジションをこなしてきた。でも一番しっくりくるのは、監督と開幕時に交わした話の中身なんだ。僕はよくやってきたけれど、監督は僕にはまだもっとできると信じている。そして、その考えを僕に叩き込んでくれた」
「今シーズンは、前に出ていく部分を本気で追求してきた。アシストを狙い、チャンスを作り、決定機を生み出すことだ。
でも、ボールの後ろで守備をすること、攻守をつなぐこと、あらゆる局面に関わることも、僕にとって最も良いポジションなんだ。監督がどう決めても、僕はそれに従うよ」
負担と契約交渉
ライスはこれまで週3試合ほどのペースが、シーズンのリズムをつかむのに良いと話してきた。しかし昨季はアーセナルで55試合に出場し、さらに神経性のハムストリング痛を抱え、イングランド代表としてワールドカップ準決勝まで戦った。試合数の多さが次第に体に負担をかけるようになった。
そこで今シーズンは、ブルーノ・ギマランイスの加入もあり、EFLカップの試合では休養が与えられている。イングランド代表も、直近の国際マッチウィークでライスを休ませた。
移籍について、アルテタ監督はライスが「長期的にアーセナルに残りたいと考えている」と明かし、新契約の交渉は「いずれ解決する時が来る」と述べた。交渉は続いている。
今シーズンの変化
ハバーツはリバプール戦の決勝ゴールについて、「90%はライスのものだ」と語った。ライスの運動量と、ハバーツに送った質の高いボールがあったからこそ生まれたゴールだという。
アーセナルの中盤は今季より頻繁にローテーションしており、対戦相手の監督からも守備が難しいとの声が上がっている。
ライスはこれまで中盤の底でチームの軸を担う場面が多かったが、ギマランイスの加入やマイルズ・ルイス=スケリーとの共存によって、より高い位置でプレーする自由も得ている。
ライスはプレミアリーグとチャンピオンズリーグの全試合でスタメンとして出場しており、アーセナルの好調なスタートを支えている。