元ブラジル代表のアンデルソンは、インテル・マイアミがネイマールにとって「完璧な適合先」だと語った。ネイマールには、元バルセロナのチームメイトであるリオネル・メッシとMLSで再会するとの観測が出ている。ここ最近は厳しい時期を過ごしてきたネイマールだが、同胞のアンデルソンが情熱的に擁護し、批判の声がさらに静まることを願っている。
ブラジル代表の歴代最多得点者が代表引退
サウジ・プロリーグのアル・ヒラル所属時に重傷の膝のけがを負ったネイマールは、中東での高額契約を解除されると、少年時代を過ごした古巣サントスに戻った。
母国では浮き沈みを味わっている。34歳のプレーメーカーは、一挙手一投足やパフォーマンスを細かく分析され続けてきた。コンディション面の問題もさらに重なった。
そのせいで2026年ワールドカップでは思うような結果を残せなかった。涙を流した後、代表通算130試合出場、歴代最多の80ゴールという記録を残して代表引退を発表した。
ネイマールはMLSでメッシ、スアレスと再会するのか
ネイマールとサントスの契約は、今年中に満了を迎える。そのタイミングで北米での成功を求めて動く可能性があると言われている。インテル・マイアミで、メッシ、ルイス・スアレスとともに「MSN」を再結成する構想も取り沙汰されている。
アンデルソンは、クラブ共同オーナーのサー・デビッド・ベッカムにとって、もうひとつの大物獲得は理にかなっていると考えている。マンチェスター・ユナイテッドとブラジル代表の元MFである同選手は、ネイマールのフロリダ行きについて問われ、次のように答えた。「彼は行くと思う。
今のネイマールにお金は必要ない。大事なのはお金じゃなく、完璧な適合先かどうかだ。プレーするためにね。もしネイマールがワールドカップで全試合に出ていたら、ブラジルはもう少し先まで進めたと思う」
アンデルソンが母国の批判からネイマールを擁護
アンデルソンは、ネイマールがブラジルで置かれているスポットライトから逃れたがっていることについて、続けてこう語った。「ワールドカップ前は本当にいろいろ言われた。『なぜ彼を連れて行くんだ』とね。連れて行かなければ、人は文句を言う。連れて行っても、人は文句を言う。
ブラジルのメディアはネイマールにとても厳しい。ネイマールがほかのどの代表チームに行っても、イングランドでも、どこであっても、人々は彼に熱狂するだろう。人々は、ネイマールがPSGのためにしたことを理解していない。ネイマールが行くまで、PSGのことは誰も知らなかった。ネイマールがPSGで出場した全試合を見れば、とんでもないものだ。彼は選手たちを手玉に取っていた」
「ブラジルのテレビ関係者を一人呼べば、『ネイマールはトップ選手ではないと思う』と言う。ネイマールは代表で最も多くのゴールを決めている。ワールドカップを勝てなかっただけだ。ネイマールはコパ・アメリカを制した。五輪も制した。チャンピオンズリーグも制した。最多得点も記録している。それでトップ選手ではないとはどういう意味だ?」
「彼は毎日2000人の子どもを支援している。ほかにそんなことをしている選手を一人でも挙げてみてほしい。サディオ・マネはアフリカで多くのことをしている。彼は自分のポケットマネーを出して、2000人に食事を提供した。毎日だ。毎日2000人の子どもたちに。なぜそれを話題にしないんだ?」
「サッカーを理解している人は、いつも彼を守る。ブラジルの事情を知っているからだ。ネイマールが代表からいなくなると、うちの子どもたちは泣く。俺のためには泣かないのに、ネイマールのためには泣くんだ。
この20年、その世代にとって、彼は本当に多くの子どもたちを幸せにしてきた。政府が支援しない国で、本当に多くの人を助けた。2000人の子どもを支えるには大金がかかる。毎日の食事だ。誰にでもできることじゃない。彼は自分のポケットから出している」
「人々は『性格が悪い、血筋が悪い』と言い続ける。毎日2000人の子どもに、自分のお金で食事を与えている選手をほかに挙げてみてくれ。俺には分からない。それでも関係ない。俺はこれからも彼を擁護する。ネイマールは、俺が見てきた中で最高の選手の一人だと思うからだ。本当のトップ中のトップだ。ブラジル代表のすべての世代、すべての選手を並べても、ネイマールは頂点にいた」
「その人が好きかどうかは別の話だ。お金があれば、ヘリコプターも持つし、ボートも持つ。使わなきゃいけない。使わなければ、子どもたちが使うことになる。子どもの中には、親のお金を無駄にする者もいる。懸命に働いたんだから、楽しむべきだ。
ブラジルの選手の中には、彼を好きではない人もいる。俺は、彼がヘリコプターを買ったら嬉しい。彼にはその資格がある。そのために働いたんだ。自分のお金なんだ。ヘリコプターを持っているからという理由で彼が嫌いなのか?勘弁してくれ。ばかげている」
「人々は、彼が毎日2000人の子どもを助けていることを忘れている。誰も言わない。テレビでは誰も言わない。俺は一度も見たことがない。彼は語らない。『俺が支援している』とは言わない。静かにしている。毎年、静かにしている。毎年、彼は慈善活動のために3000万、4000万を集めている」
「俺はそういう人を尊敬する。俺が育った場所では、とても貧しかったからだ。11歳で家を出た。お金もない。何もない。母は4人の子どもを抱えたシングルマザーだった。そして神のご加護を、ネイマールには彼を支えるいい父親がいる。彼の父親や母親のような人が一人でもいたら、俺はおそらくもっとお金を持っていただろう。
ブラジルの多くの人はそうではない。多くの選手が非常に貧しい家庭の出身だ。俺はグレミオのクラブで2年間暮らした。下の階だ。スタジアムの観客が座る場所の、その下だよ。そこに住んでいた。リバプールにいたルーカス・レイバと俺。二人でその下で一緒に暮らしていた」
「家族がいない選手もいる。ネイマールには、彼のキャリアを支えるいい父親といい母親がいる。二人はいつも彼を気にかけ、面倒を見てきた。あの青年は、それにふさわしいものを手にしたんだ。
彼は一つのカップを取っただけではない。チャンピオンズリーグも、リーグも制し、代表では最多得点を挙げた。俺にとっては、それで十分だ。彼はトップ選手だ」
「バロンドールを獲れていないのはとても悲しい。俺たちの時代の人間に、彼がバロンドールを獲っていないとどう言えるんだ?クレイジーだ。それでも彼はトップ中のトップだ。ロナウドを挙げてもいい。チャンピオンズリーグは一度も勝てなかった。それでもロナウドはトップ選手だと言う。そこがサッカーの美しさだ。人々は理由もなくネイマールを批判している」
サントスとの契約満了でネイマールはフリーに
ネイマールは、驚くべきキャリアの中で、自分が生み出す外野の雑音を無視する術を身につけてきた。笑顔でプレーしようとし、目の覚めるようなテクニックで大衆を楽しませ、サポーターを総立ちにさせてきた。
その移動サーカスは、まもなく米国へ荷造りするかもしれない。また一人、年齢を重ねたスーパースターがMLSに必要なのかという疑問は出ている。それでも、マイアミでの「MSN」が世界中の観衆の想像力をかき立てることは間違いない。