FIFAのジャンニ・インファンティノ会長、2027年選挙で日本サッカー協会の田嶋幸三会長から挑戦を受ける

FIFA会長選で、ジャンニ・インファンティノ会長に初めての本格的な挑戦者が現れた。日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三名誉会長が、来年3月の選挙への立候補の意向を表明した。

田嶋氏はFIFA理事会のメンバーで、JFAの名誉会長を務める。所属する日本サッカー協会の支持を得ており、正式な候補者となるために必要な5つの推薦を確保する見込みだ。

UEFA(欧州サッカー連盟)はインファンティノ氏の再選阻止に動いており、田嶋氏が現職の唯一の対立候補となった場合には、圧倒的な支持を与えるとみられている。

田嶋氏は勝てるのか

専門家は、田嶋氏について「インファンティノ会長にとって懸念材料であることは間違いない。会長は無投票での再選を望んでいるはずだ」と語る。一方で、「田嶋氏が必要な支持を集めて会長を破れるかどうかは分からない」とも指摘する。

FIFAの会長選では、加盟211協会がそれぞれ1票を持つ。当選には少なくとも106票が必要だ。専門家は次のように説明する。「田嶋氏が唯一の対立候補であれば、UEFAの55票のほぼ全てを獲得できるだろう。さらにアジアでも票を得られるはずだ。アジアサッカー連盟(AFC)は、同じアジアの組織であるインファンティノ会長支持を打ち出している。しかし、アジアの全協会が会長を支持しているわけではない。田嶋氏はアジアでも支持を集められるだろう。CONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)でも支持を得られる可能性があり、カリブ海の一部からも票が見込める。ただ、106票に届くかは確信が持てない」。

AFCのシェイク・サルマン会長は、2週間前の総会で方針を転換し、インファンティノ会長を支持すると表明した。以前は反インファンティノの立場だっただけに、この転換は注目を集めた。

ベンゲル氏の出馬の可能性

今後2週間で、新たな候補者が出てくるかどうかが焦点になるという。専門家は、アーセン・ベンゲル氏の名前が取りざたされていることに言及した。ベンゲル氏はアーセナルの元監督で、現在はFIFAのグローバル・フットボール開発部門の責任者を務めている。

専門家は「ベンゲル氏が立候補すれば、大きなニュースになるはずだ。一面を飾るだろう。彼が数の上でインファンティノ会長を破れるかは分からないが、勝機は十分にあると思う」と述べた。

さらに、10年前にインファンティノ氏が初めて会長に就任した際の経緯にも触れた。当時のインファンティノ氏は本命ではなく、ミシェル・プラティニ氏が立候補を取り下げたことで出馬に至ったという。専門家は「状況は一変しうる。現時点では、数々の問題や不祥事があるにもかかわらず、インファンティノ会長が有力だ。ただ、FIFAの会長選は非常に波乱に富むことがある。今後に注目したい」と締めくくった。

立候補の意向表明の締め切りは11月18日となっている。

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